第11(27)回 コダイ・ウォーキング レポート

3周年記念・平城京を偲ぶ

ブッダ・ウォーキングとして始めました会も、お蔭様で満三年を迎えることができました。飛鳥時代に始まる日本仏教と古代大和国の誕生から日本国の成立まで、ヨチヨチ歩きながら皆さんの古代への憧れと情熱に支えられてきた3年間でした。これからも美しい山河をたどってゆきたいと思っています。
今月は古代日本の集大成であった平城京を中心とした地域を歩いてみることにしました、ここは過去にも訪れたところですが、念願かなって「興福院」の予約をとることができ、急きょ日程を変えて出発しました、思わぬ快晴に恵まれて早春の野原を満喫してくることができました。


興福院(こんぶいん)

現在は浄土宗の尼寺、創建には複数説ありますがいずれも奈良時代、元は西大寺の南の近鉄尼ヶ辻駅近くにあったそうですが、江戸期に移築、第2世は元大和郡山城主豊臣秀長(秀吉の弟)の未亡人。本尊は乾漆阿弥陀三尊像、客殿などとともに重要文化財、庭園は小堀遠州作で、奈良屈指の美しい尼寺でした。
一切商売気がなく絵葉書すらありませんし、予約客も一度に一組しか入れないようで、予約するのもお寺様のご都合次第ですから、予約を受けていただくのにも骨が折れました。
来てみればその静かなたたずまいと気品ある老尼僧に迎えられて、本堂に入れていただくとあとは閉めて帰ってくださいと、この世と隔絶した応対にショックすら受けました。
本堂の代表的な天平佛である阿弥陀三尊像は、江戸時代の移築のときに金箔を貼りなおしたために(国宝級の重文)燦然と輝き、脇侍の観音・勢至菩薩像が半跏して少し阿弥陀様の方へ体を傾けておられる様は、なんとも心やすらぐ極楽の三尊でした。
ぜひ行かれることをお勧めしますが、7・8・12・1・2月とお寺の都合で拝観できない日も多く、9時から11時までの受付になっていますからご注意ください。(Tel: 0742-22-2890 近鉄奈良駅より徒歩30分 300円)


山 門


山門より中門


中門より本堂


中庭より本堂



客 殿(重文)



江戸時代に建てられた入り母屋造り客殿の玄関


佐保路を歩く

















不退寺から宇和奈辺古墳へ
















磐之媛陵の近くで楽しい昼餉


海龍王寺

この寺は以前のウォーキングでは時間都合で拝観できなかったところです。この地区はかっては藤原不比等の邸宅があり彼の死後、娘である光明皇后が相続し、737年に平城京の「隅寺」として創建、すぐ隣接する法華寺は745年に「宮寺」として創建されました。
現存の西金堂は奈良時代の遺構ですが鎌倉期に大修理をされました、堂内には国宝の三重小塔が4mの高さで薬師寺の三重塔と美しさを競っています、木造文殊菩薩立像は快慶作(重文)、寺門の勅額は聖武天皇の宸筆。


ちょっと古ぼけた山門、かっては油塀に白いしっくいが塗ってあったようです



本 堂