第1回ブッダ・ウォーキングレポート


「日本書紀」によると日本に仏教が入ったのは公式には538年、欽明天皇の時代に百済の聖明王が釈迦像などを奉献されたのが始まりですが、民間では中国・朝鮮からの渡来人によってそれ以前から仏教が信仰されていたようです。 
584年に百済より弥勒菩薩石像が将来され、蘇我馬子は奈良県桜井の家を寺院(向原=ムクハラ寺・豊浦寺=トユラ)として善信尼など3尼が出家してその後百済へ留学、用明天皇が初めて仏教に帰依、588年百済より技術者が派遣され最初の本格的な飛鳥寺(法興寺)を建設599年に完成、594年には推古天皇が「三宝(仏教のこと)興隆の詔=ミコトノリ」を発布して、仏教国としての発展の道が確立してゆきました…。

ということで、第1回は3月13日(日)に奈良県明日香村へと向かいました、大阪の朝は晴れていたのですが、橿原神宮前へ着く頃には小雪が舞ったり陽がさしたりというお天気でした。

参加したのは私をいれて一行5人、もちろん私の親しくさせていただいている方々ばかり、でも初対面の方もあり自己紹介をしながらたちまち古くからのお付き合いのような仲間となったのは、それぞれの
方が人生の頂点を極められて、今は自由な生き方をしておられる方々ですから当然のことでしょう。

うまいことに、お昼ご飯を食べる頃には青空の下でお昼を開くことができて、弁当持参の思いをかなえてくれた飛鳥の仏様や神々様に感謝しなければいけないでしょう。

そして、午後遅く飛鳥駅へ向かう頃は横殴りの吹雪となり、明日香の印象を一層色濃いものにしてくれて楽しい一日となりました、このあとは画像を見ながら仏教伝来の始まりをお楽しみ下さい。


明日香村の地図


小墾田宮址(オハリダ・小治田):推古天皇が603〜628年間をすごした宮跡、遣隋使小野妹子の帰国に同行した隋の使、裴世清はこの宮で隋の国書をささげました。



豊浦寺:「日本書紀」によれば、538年百済の聖明王が朝廷に献上した金銅の釈迦佛を蘇我稲目が貰いうけ向原の家を日本最古の尼寺とし、また603年推古天皇が豊浦宮から小墾田宮へ移った跡を豊浦寺としたそうです。現在は浄土真宗の向原寺として存在しています。


           飛鳥川と甘樫丘(148m)                      甘樫丘より左奥・二上山、正面・畝傍山、橿原市街



















甘樫丘のうるしの木を前に年輪の説明          水落遺跡:7世紀後半の大型建物礎石、飛鳥川からの導・配水管跡、日本最
                                 古の水時計台跡など、柱の太さにご注目。

























飛鳥坐(います)神社:飛鳥京の守り神、境内のあちこちに陰陽石が置かれ毎年2月第一日曜には奇祭「おんだ祭」がお田植え神事として、おおらかな古代の性をうたいあげているそうです。右はミラーに映った一行五人






















巨大な陰陽石:お田植え神事といい、ずらりと並んだ陰陽石は子孫繁栄を祈る世界共通のシンボルです。
何を話しながらこの巨大な石を持ち込んだのでしょうか?
そこには現代の性を売り買いするような暗い影はありません、大らかな万葉時代の大和民族が今にも現れるような錯覚におちいりました。














































飛鳥寺:蘇我馬子により6世紀末に完成した日本初の本格的寺院、全てが朝鮮からの渡来人によって建設され、初めて瓦が焼かれて葺かれました、それまでの日本の建築は板葺きだったんですね。
仏師鞍作鳥の造った日本最古の銅製釈迦如来坐像は寺院が887年と1196年雷火により焼失後も修復され、2.8mもの高さから飛鳥大仏と呼ばれています





これは創建当時の瓦を発掘したもの、右は当時の食器類でしょうか?



















飛鳥寺と蘇我入鹿首塚:大化の改新で中大兄皇子に惨殺された入鹿を祀る五輪塔。



伝飛鳥板蓋宮跡:大化の改新の舞台となった皇極天皇の広大な宮跡、古代飛鳥の中心地で何代もの天皇の宮殿があったそうです、現在の明日香村役場はこの近く。


左:美しい飛鳥川の流れ。 右:橘寺:ここは572年に聖徳太子生誕の橘の宮に太子が建立されました、この地で仏典の講義をなさり三経義疏(ぎしょ)を著されました、当時は四天王寺式伽藍配置の大寺だったそうですが江戸時代末再建の太子堂には重文の太子坐像などがあります。





























左:橘寺は現在天台宗のお寺ですがその一角に浄土真宗の親鸞聖人が立っています、親鸞は聖徳太子を非常に崇めていましたので、きっと本望であることでしょう。 右:天武・持統天皇(夫婦)陵。




















吹雪の舞う橘寺



    左:飛鳥駅へ無事に到着、でも寒そう!             右:最後に待っていた楽しみはこれ!















途中で私達は「奈良県立 万葉文化館」へ立ち寄りました、ここでは「新春の万葉日本画展」が開かれていて、中庭煖華・隆晴(親子二代)両画伯の諸作品や館蔵の万葉を描いた作品と万葉集の歌を愉しむことができました。
また、ここの中庭には皆さん良くご存知の「和同開珎」銭より古い古銭が発見され、その鋳造所跡が保存されています。
4月のブッダ・ウオーキングでも再びここを訪れ、「歴史画を描く 折井宏光展」や万葉時代を描いた日本画を愉しみます。

第2回ブッダ・ウオーキングは4月24(日)に近鉄大阪線「桜井」駅よりバスで桜の名所・談山神社、そこから石舞台、川原寺、犬養万葉記念館、県立万葉文化館、飛鳥資料館などを歩く予定です、参加ご希望の方はメールでお知らせ下さい。  第2回のご案内ページへ    メール

表紙へ戻る