番外編  古事記・日本書紀と淡路島


20年5月13日に淡路島へ行きました、いずれの施設も店も休業中で観光客も皆無の有様にコロナの影響の大きさを知る日帰り旅でした。いつに変わらず開いているのは神社だけでしたから、自ずと神社めぐりをすることになり、どこもかしこも古事記・日本書紀に彩られた歴史を由緒にしているのは興味深いことでした。今日はそのレポートを簡単にご紹介してゆきましょう。


おのころ島神社


神話に出てくる国生みの神様、イザナギノミコト(伊弉諾尊)とイザナミノミコト(伊邪那美命)と菊理姫命(ククリヒメノミコト・白山信仰の祖)が祀られており、この地が国生みの最初の島とされています。国生みの神話はここだけでなく、実在説と架空説があり、実在説の伝承の地は下記のように様々です。

1:沼島:淡路島の南方海上4.6Kmにあり、ここにもおのころ神社がある。
2:紀淡海峡・友ケ島の沖島:友ケ島の神島は淡島神社の発祥の地とされています。
3:淡路島・岩屋港にある小島・絵島:イザナギノミコトとイザナミノミコト、そして二神の最初の子・蛭子命(ヒルコノミコト)を祀る岩楠神社がある。
4:島根県安来市・十神山:かってここが十神島という島であったことが「出雲風土記」や地質学上で判明しており、イザナミノミコトが葬られ た比婆山に近い。
5:淡路島・おのころ島:数千年前の縄文時代にはこの地が小島であったという説に由来している。
6:その他:筑波山・播磨灘の家島・鳴門海峡の飛島など




                大鳥居 高さ21.7m  (撮影:すべてRICOH GXR レンズ15.7〜55.5㎜ F3.5-5.5)



緑したたる拝殿



古事記・日本書紀の始まりの部分がすべて架空の説話とも思えませんが、どこまでが真実なのかと想像するのも楽しいですね



鳴門の渦潮を見る観光船「日本丸」と「咸臨丸」福浦港に係船  「渦潮を見たい人はこちら」



鳴門大橋を見る 黄砂の為に遠望が利きません


古事記と日本書紀
奈良時代に完成した「古事記」と「日本書紀」はたいてい並び称されていますが、この宇宙の始まりから説き起こされる歴史書はどんな性格のものであったのか、河出書房新社版・福永武彦訳・現代語訳の2冊の文庫本と、Wikipedia百科事典の解説を元に、簡略に比較してみます。
更に読んでみたい方には古事記の現代語訳をお勧めします、こちらの方が物語として面白く読めます。
なおどちらにも多くの歌謡が挿入されているのも興味深いことです。スサノオノミコトがクシナダヒメと結婚した時の歌
「八雲立つ 出雲八重垣 妻ごみに 八重垣作る その八重垣を」が和歌の始まりとなっていますね。

古事記:712年完成、稗田阿礼の記憶をもとに太安万侶が編纂、上中下の3巻、天武天皇の命によって4ヵ月で完成、元明天皇(天武の息子・草壁皇子の妃)に献上された、宇宙の始まり・天地開闢より推古天皇の代までを記述、国内向けに天皇家の歴史を中心にしている、物語調・和化漢文。

日本書紀:720年完成、舎人親王(天武の第一皇子)らの撰、元正天皇(元明の娘・天武の孫)に献上、全30巻、天武の命による国外向け国家の公式歴史書、宇宙の始まりから持統天皇(天武の后)までを編纂、編年体・主として漢文。


伊弉諾(いざなぎ)神宮



淡路島では広大な境内が驚かせてくれます


 
鳥居をくぐって



神宮の正門



正殿



心安らぐ池でした


表紙に戻る