第41(57)回 2月 コダイ・ウォーキング レポート


「おおさかを愉しむ」- Part 1


今月は大阪歴史博物館で「発掘された日本列島2010同時開催:なにわの考古学30年の軌跡−足の下に眠る歴史−」展があることから、大阪城から中之島を通って天保山まで、様々な大阪を楽しむことになりました。
江戸時代から大阪は八百八橋とうたわれていましたが、実際には200くらいあったそうです、現在は大阪市が管理する橋だけで818、その他を合わせると
867あるそうですから、運河は埋め立てられても大阪は八百八橋の町であることには変わりはありません。




大阪城から中の島界隈の地図


 大阪城梅林



ここの梅林は早咲きから遅咲きまで、例年年末から3月下旬まで92種1150本のどれかがどこかで咲いています、最も多く咲くのは3月初旬から中旬ですが、この日もあったかいお天気に誘われた探梅の人たちが咲く梅よりも多く早朝から詰めかけていました。
 


人それぞれの愉しみ方

大阪城内を巡る汽車ポッポ 

下左:水陸両用観光































左:水陸両用観光船  右:観光クルーズ・水上バス


大阪歴史博物館−1「発掘された日本列島2010」


今年は21遺跡より約450点の出土品が出展されました、このうち旧石器時代から奈良時代までの古代遺跡は14遺跡でした、同時開催のなにわの遺跡については、これまで大阪市域で発掘された代表的な資料が紹介されていました。今年の展示品は例年より雄品が多かったように思われました。



大阪市立歴史博物館



埼玉県・蓮田市黒浜遺跡 縄文時代前期中頃(約3500年前)
ひし形を強調したところが黒浜式土器の特徴で完成されたままに出土しました、
縄文海進により現在の東京湾から数十キロ離れたここでも貝塚が見つかっています。











































奈良県橿原市・観音寺本馬遺跡の土偶
ご記憶の方もいらっしゃると思いますが、3〜4年前に次々と発表されたのは、3000年前の土壙墓から平均身長(157〜159cm)
より高い人骨の発見や、栽培された栗林が発見されたことでした。



奈良県唐古・鍵遺跡
       弥生時代を通して近畿随一の規模を誇った環濠集落(甲子園の11倍)からは石器・土器・木製品が
出土しています。   左:石製銅鐸鋳型、中:溶解炉の送風管、右:土製鏡鋳型


福岡県春日市・須久遺跡:銅矛の鋳型
ここは魏志倭人伝による「奴国」の中心地、銅製品が数多く造られました、
右の木型の中に中子を挟んで木型を重ね中子に溶けた銅を流し込みます。


福岡県糸原市:三雲・井原遺跡 土製丹塗磨研土器
ここも「魏志倭人伝」に出てくる「伊都国」の遺跡、朝鮮からの楽浪系土器や一万個のガラス製ネックレス
などたくさん出土しています。下図はそのネックレス




奈良県巻向遺跡:土器の数々
昨年話題を沸かせたこの遺跡での宮殿跡の発掘は卑弥呼の「邪馬台国」を想像させるものでした。



兵庫県朝来市・池田古墳:親子の鳥型埴輪
この古墳は5世紀に造られた県北一の墳長141mの前方後円墳で、この地方の王の陵墓とされて
います、多くの形象埴輪が出土していますが、これは可愛い水鳥親子です。



奈良県木津川市・馬場南遺跡:須恵器鼓胴・奈良〜平安時代
ここは中規模の寺院跡ですが平城京と同じ瓦が使われており貴族が集まったところとされています。
古代には木津川市には泉津という港があり大阪から淀川・木津川を経て運ばれた物資がここから
陸路で平城京へ運ばれました。


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